R-1ぐらんぷり2006決勝進出者決定!

Posted at 06/02/13 Comment(0)» Trackback(0)»

R-1ぐらんぷり2006の決勝進出者が決まりました。

浅越ゴエ(吉本興業 大阪)
あべこうじ(吉本興業 東京)
岸学(ケイダッシュステージ)
キャプテン☆ボンバー(吉本興業 大阪)
友近(吉本興業 大阪)
中山功太(吉本興業 大阪)
博多華丸(吉本興業 東京)
バカリズム(マセキ芸能社)

個人的には、全体的にちょっと物足りない感じはあるかな。一人一人について簡単にコメントしておきましょうか。

【浅越ゴエ】
かつてのR-1優勝経験者。ザ・プラン9というお笑い集団の一人。ニュースを読むみたいなネタをする。私は今まで、この人やザ・プラン9のネタでは一度も笑ったことがありません。なんつうか、小さくまとまってるんだよね。ふーん、としか思わない。真面目にニュースを読むみたいな口調でナンセンスなおかしな原稿を読んでたらおもしろいよね、みたいな彼のお笑い感覚が初めに想定している到達点の低さが嫌い、みたいな感じ。

【あべこうじ】
昨年も決勝に進出した安定株。個人的な好みで言えば、好きです。個々のネタでどれだけうけるか、ということよりも、単なる一人しゃべりで場を自分のペースに巻きこむあの巧みな話術を評価したい。彼が優勝できるかどうかは、彼自身より周りの調子次第みたいなところがあると思う。決勝の舞台で、他に爆発的な笑いをかっさらう芸人がいなければ、繰り上げ抽選的に彼が優勝するだろう。

【岸学】
二回戦で直接見たはずなのだが、あまり印象にない。準決勝を観戦した人の感想でも「あまり印象に残ってない」という記述を散見した。とにかく印象に残らない人なんでしょうね。彼は優勝はしないだろうし、今後売れることもないだろうなあ、と思う。何か、人の心にひっかかるものがなければ。

【キャプテン☆ボンバー】
要するに、なかやまきんに君です。「なかやまきんに君」名義でもこの大会に出場していて、いわば二重登録なのですが。ただでさえ審査の公平性が問われている中で、吉本の芸人のそういった行為を黙認してしまう大会運営側の姿勢はいただけません。しかも、準決勝を観戦した人の話でも、キャプテン☆ボンバーが特にウケていたわけでもないらしく。疑問の残る審査結果となった。この枠は、今年は素直にパッション屋良でよかったんじゃねえの、と個人的には思う。

【友近】
まあ、他の中途半端な女性芸人が出てくるぐらいならここは友近で納得でしょう。彼女の芸は基本的にマイナー芸なのですが、それが変に世間に受け入れられつつあるこの時代の空気みたいなものがなんだかおもしろい。テレビ界にはすでに友近を受け入れる土壌ができている。そんな中でも大衆におもねらず、淡々と自分のやりたいことをやりつづける彼女の芸人としてのストイックな生きざまには感動すら覚える。
例えば、日テレの「歌笑HOTヒット10」という番組を見てみるがいい。他の出演者たちがいわゆるテレビっぽいノリに流される中で、友近だけは何があってもつねに自分を貫いている。彼女はテレビに出ているのに「消費」されていないのだ。これはきわめて特異なことである。
彼女に関しては、優勝するかどうかなんて別にどうでもいい。とにかくいつもどおり自分の好きなようにやってくれれば、と思う。

【中山功太】
他人をからかったり揚げ足を取ったりするような笑いって、個人的には好きなんですけど、そういうものには生まれ持ったセンスみたいなものが求められるような気がする。で、自分の見る限り、中山にはあんまりそういうセンスがあるようには思えないんだよね。隠してるか、今のところうまく表現できてないだけかもしれないけど。いずれにせよ、彼はもっと意地悪になるべきだし、露悪的になるべきだし、もっと言えば若い女性お笑いファンみたいな人たちからもっともっと嫌われるべきだと思う。そうならなかったら彼の芸は失敗なのでは。素質はあると思うんだけどなあ。実家が金持ちだし。

【博多華丸】
二回戦で見たのは、アタック25の児玉清のモノマネを主体にしたネタ。まあ、非常にテレビ的なネタではある。「おかげでした」にも出てたし。これが決勝に行くとは意外、というのが自分の感想。やっぱR-1というのは、M-1よりもさらに直接的な意味で「テレビ番組」なんだなあ、とつくづく思う。まあ、彼みたいな芸人が一人いると、結果的に決勝の舞台でいろんな種類の芸が見られてバランスがいいかもしれない。

【バカリズム】
この人の芸でも笑ったことはないなあ。個人的に苦手。自分の中では、ザ・プラン9とか、アンジャッシュとか、もっと言えばラーメンズとかに属する感じの。彼らに共通してるのは、感性を理性で閉じちゃってる感じがするのね。うーん、うーん、って頭をひねって緻密に考えたことをそのままネタにしてるような、どうしようもない物足りなさがある。お笑いってもっと感覚的なものじゃないの、と思わずにいられない。
自分の中のお笑い観として、「芸術は爆発だ!」というのと同じ意味で「お笑いは爆発だ!」と思うわけですよ。お笑い好きな人はたぶんみんな、芸人のほんの一言でぐいっとつかまえられて地面に叩きつけられて死ぬまで笑い転げていたい、とつねに思ってるわけです。そして、お笑いがそこまでの爆発力を生み出せるのは理性ではなく感性の力によってだと思うんですよ。なんとなく、こういうのがおもしろい気がする、というような、天性の「勘のよさ」みたいなものが、一流芸人と二流芸人を分ける境界線だと思う。
そういう、ギリギリのところで人間が見せる感性の底力、みたいなものが彼の芸には初めから含まれていないし、そもそも彼がお笑いをそういうものだと思ってもないようなところがある。そこがどうも自分の口には合わない。
まあ、だからこそ、彼には期待してます。自分みたいな人間のくだらねえ先入観なんかガツンと吹っ飛ばして、びしっと笑わせてほしい。それだけ。

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