「東京笑い者カーニバル2006」その1
Posted at 06/06/26 PermaLink» Comment(1)» Trackback(0)»
年に一度、各事務所の有望若手芸人たちが集う大イベント「東京笑い者カーニバル~学園祭見本市2006~」に行きました。この日は68組の芸人が出場しました。全員のネタについて、出場順に感想を書いていきます。個人的に気に入った芸人には◎や○を付けています。基本的に、第1部より第2部の芸人の方が平均点が高いです。
<第1部>
【ミスマッチグルメ】
漫才。まったく印象に残ってない。
【ドラハッパー】
コント。段ボールの中に人が住んでる。ネタがぐだぐだ。どこで笑わせたいの?
【ランナァズハイ】
3人組でショートコント。ベタなネタ多し。
【ヘテロ】
漫才。「警察官の仕事は大変ですよ」って言った後に「小さい子が落とし物を届けに来たらちゃんと対処しなきゃいけないから大変ですよ」っていうのは、話の展開がおかしいでしょう。警察の仕事が大変なのってそこじゃないやん、って。
【マナティ】
女一人コント。上品な女の心の声を叫ぶ、みたいな。外見と内面のギャップで笑わせようっていう発想が古すぎないでしょうか。
【プレコ】
コント。二人三脚の練習。デブの方がタイムマシーン3号のデブの芸風とカブる。いじめられっ子のデブが高校デビューして自分は番長だったと言い張る、みたいなネタなんだけど、どうもぐだぐだ感がある。どこで笑わせたいのかがわかんないんだよね。デブが背伸びして不良ぶってるのが面白いのか? それをやりたいんなら演技力が足りないわ。
【LOCO】
3人コント。万引き犯をつかまえる。部屋に閉じこめた万引き犯が逃げようとする→出入り口が二つある部屋に逃亡のおそれのある犯人を入れるか? など、設定の細部がいちいち甘い。あと、短い時間のコントでそんなにキャラが立ってないのに、万引きGメンのおばさんのキャラ立ちが前提のネタ構成になってるのがつらい。
【しゃばぞう】
ピン芸人。ムショ帰りの田舎者のオヤジがディズニーランドに行く。ネタが甘い。オチも弱い。
【ナナイロ】◎
もち部がもちつきの大会に出る。奇抜な設定でありながら配慮の行き届いた巧妙なネタ構成で観客の心をつかんでいた。演技にもスキがないしネタをカブせるタイミングも完璧。将来有望な芸人。
【マグニチュード】
ショートコント。印象が薄い。
【イーリャン】○
女二人がだらだらしゃべる漫才。個人的にはそんなに嫌いじゃないが、あんまりウケてなかった。お笑いライブの観客って女芸人に厳しい気がする。ネタをもう少し練ればもっと面白くなる可能性のあるコンビ。
【自然隊】
青森ネタの漫才。ありがちな都会田舎比較ネタだが、「アップルアップル」というブリッジは思わずマネしたくなる。
【カオポイント】
応援の仕方に文句を言う野球部員。若いのに芸風が古いねえ。
【川村エミコ】
死ねばいいのよ、と毒づく。なんか妙にウケてた。彼女があんなにウケてるのを見たのは初めてだ。女性の人にとってはちょうどいい具合の共感ネタだったのかな。
【TAIGA】
一人コント。バブル時代のものばかりを売るテレホンショッピング。設定は悪くないが、ネタの細部に不満あり。例えば、ルービックキューブが流行ってたのってバブル時代ではないじゃん、とかね。
【トゥワンダ】
3人漫才。そのうちの2人が実はデキてる、という設定。ちょっとベタかな。
【BBゴロー】◎
稲川淳二のモノマネを軸にしたコント。ここまでに出てきた芸人の中では、客を巻きこむ地力が圧倒的だった。一言で言えば、華がある。
【ビューティー渡辺】
やたらよく動く一人コント。ネタ自体は笑いどころに欠ける不完全なものだが、歌舞伎町や六本木の夜のお店ではこういう感じの人がいっぱいいるんだろうなあ、という感じはあった。
【連戦姉妹】
女漫才。エロかっこいい料理番組。演技が上手くネタもまあまあ。それなりにまとまってる。
【マイるどミルド】
卒業式コント。言葉を繰り返すアレね。はいはい、それ千回以上見たから。ありがちすぎる。プロがやるネタじゃないよ。
【パワフルコンビーフ】
競馬の馬になぜか母親が乗っていた。設定が奇抜な割にネタがつまんない。ネタの世界に引きこむ工夫が足りない。
【平成モンゴロイド】
3人で刑事コント。ネタが悪い。
【ガンリキ】
漫才。先生に相談をする生徒。特に見どころなし。
【上々軍団】◎
漫才。ヒーロー物の主題歌ネタ。ネタも演技も完成度が高くて文句のつけようがない。漫才としては第1部でいちばん良かった。
【オキシジェン】
新しい先生が来る。大したネタじゃないが、舞台慣れしてる感じはあった。
【俺のバカ】
説明しづらいが、バカとムチの漫才。ムチでつっこむのはちょっとおもろいね。
【弾丸ジャッキー】
体操選手と自衛隊のショートコント。衣装やフリで期待させてる割にはネタが弱すぎる。
【ランチランチ】
漫才。告白の仕方。ツッコミが単調。
【やまもとまさみ】◎
一人コント。店長が店員に説教。そんなに大したネタじゃないと思うんだが、気持ち悪い人の演技が完璧で、会場は異常な盛り上がりを見せていた。ちょっとした演技だけであそこまで観客のハートをつかんでしまうのはすごい。
【ラブスペシャリスト茶井木竜象】
一人漫談。何がやりたいかわからず最初から最後までスベっていた。ここまで見事に全部スベると逆にきもちがいい。
【超新塾】◎
5人漫才。やっぱ安心して見られるなあ。ここへ来て、メジャーな空気を出してる人が初めて出てきた感じだった。
【じゅんご】
勢いだけで押し切る一人漫談。やってることは明らかにヌルいけど、それなりに受け入れてる観客もいたみたいだから、まあいいんじゃないの。
【風藤松原】
漫才。あら、二人ともオカマキャラでエンタ仕様で来たか。太田プロのライブでは従来どおりの感じでやってたのに。で、そっちの方が正解なのに。そういうことがわかってない時点でつらいわな。
漫才の間合いとしては、「言っちゃおうかしら」「言っちゃいなさい」が要らないんだよ。あれはテレビの編集用にくっつけたフレーズでしょ。エンタに出てつまんなくなる芸人の典型だね。人はエンタに出てつぶされるんじゃない、勝手にダメになるのだ、ってことかね。
【THE GEESE】○
靴屋のコント。まあシンプルだけどよくできてる。
【ラバーガール】
コント。偉人列伝ベーブルース。悪くはないが、ネタがやや弱い。
【ガリットチュウ】
マニアックものまね。案の定、散漫な展開であんまりウケず。ああ、普通にネタやればよかったのに。彼らは「おかげでした」に出たせいでつまんなくなっちゃったね。もったいない。
【三拍子】
漫才。まあまあ上手いけど、「死にたい」のフレーズはもうちょい生かせた気も。
<第2部につづく>
"「東京笑い者カーニバル2006」その1"へのコメント
CommentData » Posted by turquois at 06/06/26
ラリーさんがこの辺の芸人を批評するのは新鮮ですね。2部も楽しみにしています。