山里亮太著『天才になりたい』

Posted at 06/11/09 Comment(6)» Trackback(0)»

南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太の新刊『天才になりたい』を読んだ。決して自分は天才ではないという彼が、努力の積み重ねだけでお笑い一筋に歩んだ自身の半生をつづる。

大阪NSC時代に同期のキングコングのスター性に圧倒されたこと、『ガチンコ!』の企画でテレビに出てあっという間に消えていったこと、初めに組んだコンビとの解散、相方のしずちゃんこと山崎静代を説得して何とかコンビを結成したこと、笑い飯・千鳥が自分のことを酷評している噂を聞いて、自分が面白いと思う芸人からつまらないと思われているという事実にショックを受けたこと、など、彼のコンプレックス丸出しな芸風の原点が明らかになる。

確かに彼の在籍していた大阪NSC22期というのは、キングコングの他にもダイアン、中山功太、ネゴシックス、久保田和靖(とろサーモン)といった今も活躍する才能がきらめく激戦区で、ただでさえ自分がそこそこ面白いと思っているとんがった人間ばかりが集まるお笑い養成所の中で、彼の劣等感がいかに研ぎ澄まされていったかは想像に難くない。

お笑いは厳しい。何が厳しいって、結果を出すために才能の占める割合が大きすぎる。この人は昔からこのぐらい面白かったんだろうなあ、というような怪物がごろごろしている。

この本は、努力さえすれば凡人でもそんな天才に勝てる!という本ではない。むしろ、お笑いが好きだから何とか努力してここまでは来たよ!という感じの本だ。

彼の「ここまで」がどのくらいなのかは評価が分かれるところだが、個人的には、世間でよく言われるようなツッコミの語彙の豊富さよりも、しずちゃんという逸材を発掘したこと自体が彼の成し遂げた最大の偉業だと思う。

「このデカい女は、面白い!」

そこに気づいたことがすごい。そして、その素材を生かすテクニックを何とか身につけたことがすごい。いまやしずちゃんは山ちゃんの手を離れて、はるかなエンタメ界を自由に泳いでいる。世間が、この時代が、しずちゃんという素材を心から面白がっている。山里はそのことをもっと誇ってもいいと思う。

b.gif←ほなクリックして。私、火を怖がるサイやるから

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"山里亮太著『天才になりたい』"へのコメント

CommentData » Posted by ふしぎちゃん at 06/11/10

山ちゃん特に好きじゃないけど、この回、
なぜか読んでしまいました。
文末の人気ブログランキング名前でてますね、おめでとう。
私もブログ読んだら、押してますよ、けっこうね。

CommentData » Posted by マネ at 06/11/10

俺も山里特に好きじゃないけど、この文章は投票したくなった。

CommentData » Posted by ラリー at 06/11/10

山里って人気ないよね。彼のようなプロデューサー的な才能って世間ではあんまり評価されないのかもしれません。
ちなみに、人気ブログランキングのアレを押していただくと、ブログ管理者は皆さんが想像してるよりはるかに喜びます。 笑

CommentData » Posted by ジャンヌ at 07/06/24

山ちゃん大好きです!
どこが好きかというと、人を傷つけないところです。
もっと誇ってもいいとおっしゃる管理人さんに100票です。
が、そこが山ちゃんの魅力なんですよね~(*^_^*)
この本は興味深かったので、友達にもプレゼントしました。
「電車の中では読めない」と感想をいただきました。
「それは、1人で声を出して笑っちゃうから」だそうです。
本嫌いの弟にも試しにプレゼントしたら、先日何度も読みまくってボロボロになっている形跡を発見しました!!

CommentData » Posted by ラリー at 07/06/25

なるほど、たしかに彼の芸は他人を傷付けないですね。この本は最近出たお笑い系書籍の中でも一、二を争う傑作だと思います。

CommentData » Posted by ぽお at 07/07/12

確かに相方としてしずちゃんを選んだ彼は
相方を選ぶ才能はすごかったのかもしれませんね

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