映画『大日本人』はよくわからない
Posted at 07/06/02 PermaLink»
ダウンタウン・松本人志監督の映画『大日本人』を見てきたんですが。いやー、これはどうなんだろう。ネット上で感想、批評を書こうと思ってる人はけっこう困るんじゃないですかね。何と言ったらいいのやら、って感じで。
よくわからなかった、と私はあえて正直に言いましょう。監督がどこをおもしろがっているのか、どこで笑わせたいのか、あんまりよくわからなかった。プロの映画評論家だったらこういうことを言うのは勇気が要るんでしょうけど、私はあえて素直な感想を言いましょう。わからんものはわからん。以下、気付いたことを箇条書き。多少ネタバレの部分は伏せ字で。
・映像面で言うと、CGにはえらい金がかかってるんだろうなあ、という気はした。たとえば、『ごっつええ感じ』や『ビジュアルバム』のコントでは、どうしても予算の都合上だか何だか、映像が安っぽく見える場面がたびたびあったんですが、今回はそういう隙はあんまりなかった。ある程度まで上限なく金をガンガンつぎ込んでいたんだと思う。たぶんね。
・前フリが長い、というような前評判を聞いてたんですが、実際には、長いというより、ほぼ全編が前フリになってるみたいな感じですね。いわば『頭頭(とうず)』に近い。ラスト直前でグンと加速して、急発進してそのまま終わる。ただ、そのときに観客が連れて行かれる地点というものが、すごくぼやっとしてると思う。『頭頭』の方がまだわかりやすいのでは。
・「吉本興業の芸人が意外とたくさん出てい」て、それはさすがに吉本興業が総力を挙げて手がけた作品なんだという感じがした。
・いわゆるヒーローモノのパロディーみたいなことになっているので、ヒーローモノとはこういうものである、こういう約束事のもとに成り立っている、という基礎知識がないとあんまりピンと来ないのかなあ、という気もした。個人的に、その手のものにあんまり思い入れがないもので。だから余計によくわからなかったのかもしれない。
・この映画の設定が何に近いかというと、私なんかは『キン肉マン』をパッと連想しますけどね。あの作品がもともと『ウルトラマン』のパロディーだった、という意味合いも含めて。共通点は多い。
・館内で爆笑は一度も起こらなかった。ちょいウケが2、3回。とにかく静まり返ってました。2回以上見るとますますおもしろくなってくる、なんてことを言う批評者もいたけど、いや、そうかな? ほとんどの人は二度と見ないんじゃないかな。
・この映画を万人におすすめできるかと言われたら、もちろん、おすすめはできません。普通の人は「金返せ!」って言うと思う。世間の評価も低そう。これからネットを中心に悪評がガンガン出回りそう。