腐女子のきもちもわからないでもない

Posted at 07/07/25

「腐女子」と呼ばれる人たちがいる。今さら説明するまでもないんだが、男同士が恋したりセックスしたりするマンガや小説が好きな女の人のこと。彼女たちは男同士が絡み合う妄想を、フィクションの世界だけでなく現実の男にも適用する。男同士で妙に仲の良いクラスメイトや同僚がいたりすると、あの人たちはデキてる、ヤッてる、Aくんが攻めでBくんが受けだね、というようなことになる。

私は長い間ずっと、彼女たちのきもちが理解できなかった。あいつとあいつがデキてるとかヤッてるとか、何を根拠にそんなことを言い出すのだろう、と思っていた。でも、最近。ちょっとだけそれが理解できるような気もしてきた。

たとえば、電車などでたまに見かける、運動部の中高生男子集団。あれはヤバい。あれはヤッてるね。何しろあの子たちは、あまりに仲が良すぎる。自分たちだけで勝手に盛り上がり、笑い、騒ぎ、ボディタッチも暴力も辞さない。おたがいの心へ踏み込むのにどこまでも一線を引く女子同士とは対照的に、彼らはあまりにずけずけと相手の心に土足で乗り込み、「バカ」「うっせ」「死ね」と互いにののしり合う。なんとベタベタした関係だろう。というか、公衆の面前で君たちは何をそんなにいちゃついているのか。運動部少年たちのあり余る性欲は、そのような奇妙な形をとって現れる。

正確に言うと、彼らはヤッているわけではなく(当たり前だ)、ヤッてるのも同然の関係にある、ということだと思う。恋愛は男女間だけで成立するものだなんて誰が決めたのか。彼らは肉体的な性交渉こそ持たないが、互いに信頼し合い、一つの価値観を分かち合い、まわりの目を気にせず、大いにいちゃいちゃする。そこにはもう、性交渉以外の恋愛に必要な要素はすべて含まれているではないか。

……などと考えてみると、普通の人間が腐女子的価値観に染まるのはそんなに遠い道のりではないのかもしれない。客観的に見て、男と男はけっこう仲がいい。と思う。

b.gif←腐っても女子

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