この春から評論家になる皆さんへ
Posted at 08/03/19 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
この春から評論家として社会に出る皆さんに、評論家として生きていくための心構えを伝授します。新しく評論家になる人たち以外にはあまり役に立たないかもしれませんが、何かの参考になればと思います。
(その1)良いところをほめろ
評論の基本は、ほめることです。良いところを探し出して、それを絶賛する。自分が味わった感動を素直に表現する。その対象にめぐりあえた奇跡を神に感謝する。やり方はいろいろありますが、とにかくほめればいいのです。そこに良いものがあるからこそ、評論という営みが生まれるのです。
(その2)批判は本人に向けて書け
場合によっては、誰かを批判したり、その対象を悪く言ったりしなくてはならないことがあります。その場合には、本人がそれを読むことを想定して書くといいと思います。本人がそれを読んでどう思うかはわかりません。納得するかもしれないし、怒り出すかもしれないし、的外れだとあきれるかもしれない。でも、そこに必ず批判対象の本人を思い浮かべることです。これはあなたの批判の品位を保つためにとても重要なことです。あなたの声が批判対象やその愛好者やそれを知らない人たちの心を揺さぶれるかどうかは、この一点にかかっています。ネット上にあふれるクソみたいな書き込みがクソである理由は、全く批判対象に寄り添っていないからです。
(その3)偉そうに書け
評論をやるからには、もじもじと控えめに書くべきではありません。堂々と偉そうに断定的に書き散らすべきです。なぜなら、評論とはそもそも偉そうな行為だからです。「偉そう」という言葉の裏には、「本当は偉くないくせに!」というニュアンスが含まれています。そこで「ああ、偉くないよ!」と居直れるかどうかが、あなたが評論家になれるかどうかの分かれ目です。一流の評論家は対象に対する愛や敬意が深いので、自分が偉くても偉くなくても別にどうでもいいのです。どうせ偉そうな仕事なのだから、堂々と偉そうにふるまうべきでしょう。ただ、本当に偉いんだと勘違いしてはいけません。