レッドカーペットで戦っているのは?
Posted at 08/06/05 PermaLink» Comment(5)» Trackback(0)»
今のテレビのお笑いは瞬間芸ばかりだ。
その通り。
こんなんじゃ芸人がテレビに消費されてしまう。
うん、その通り。でも、それが気にならないくらい、市場に供給されるお笑い芸の質と量が史上まれに見る勢いで向上して膨大になってきている、というところが面白いんですよね。
その点で、今のお笑い界の「瞬間芸ブーム」は、「ボキャブラブーム」や「エンタブーム」とは全然別物なのです。これはブームではなく、現時点での単なる事実。事実として、テレビでお笑いは切り売りされ、切り売りだけでも十分な質と量を確保できるくらい、お笑い文化が成熟しつつある。
この変化に気づかず、オッサン向けのスポーツ新聞や週刊誌で「最近のテレビのお笑いはひどい。宴会芸レベルの瞬間芸ばかりで見るにたえない」とかいう主張を展開しているクソ評論家たちは全員論外です。テレビお笑い史上、こんなにエキサイティングな時代はないのに。
というわけで、今ここで改めて『爆笑レッドカーペット』という番組を絶賛してみたい。あの番組では毎週のように新しい芸人が新しい芸を披露する。柳原可奈子の鮮烈デビューを皮切りに、この舞台から新しいスターが何組も生まれました。
テレビは芸人を消費して、使い捨てにしようとする。でも、今は芸人の側も黙ってはいない。ひたすらテレビに従順な「エンタ芸人」の時代は終わったのです。志の高い芸人が質の高いネタを次々に量産して、テレビというモンスターに必死で対抗する。テレビを凌駕する芸人だけが次のステージに生き残る。
「平凡・一般ウケ・退屈=テレビ文化」対「斬新・玄人ウケ・刺激的=芸人」の息詰まる攻防。あのレッドカーペットで戦っている者の正体は、テレビと芸人なのです。
"レッドカーペットで戦っているのは?"へのコメント
CommentData » Posted by o at 08/06/06
それはだいたいそんな感じで納得できますが
ラジオさせても活字にしても 強い 芸人が好きなので
そっちにも光る場所があっていいと思いますけど
あんまりどうでもいいパネラーが品定めしている構図は好きじゃない
CommentData » Posted by ミキサー大帝 at 08/06/06
初めまして。
楽しくブログ読ませて頂いてます。
今回の批評もお見事です。
「レッドカーペット」は、ゲストのコメントの寒さが気になり最近はあまり観てなかったのですが、やっぱり毎週観ます。(笑)
「ボキャブラ」時代からフジテレビは、ゲストの人選が悪いと思います。
確かに最近は、ナベアツや鳥居の様にネタを素早くバージョンアップさせる芸人が増えてきて、視聴者を飽きさせないのが素晴しいですね。
逆に全く同じギャグやネタを繰り返す芸人は、淘汰されるのでしょう。
瞬間芸と言えば「あらびき団」が好きなのですが、あの番組どう思います?
CommentData » Posted by シャツ at 08/06/07
>「平凡・一般ウケ・退屈=テレビ文化」対「斬新・玄人ウケ・刺激的=芸人」の>息詰まる攻防。あのレッドカーペットで戦っている者の正体は、テレビと芸人な>のです。
こんなに今のテレビ業界と芸人を的確に表現してる文章はほかにないですね。
CommentData » Posted by ラリー at 08/06/07
>oさん
まあ、芸人によって適性というものがありますから。当然、あの番組が合わない人もいっぱいいるでしょう。あと、この番組はタレントが芸人を偉そうに「品定め」している、というふうに見えないように気をつかって演出している気がしますね。たとえば、点数をつけたり「面白い・つまらない」を判定させるのではなく、あくまで「大笑・中笑・小笑」の3段階でとりあえず全て「笑えた」と判断させるシステムになっている、という点など。
>ミキサー大帝さん
ご感想ありがとうございます。ちなみに私は、『爆笑レッドカーペット』を見るときには芸人のネタだけ見て、ゲストの採点・コメント部分は全部スキップしています。あれを全部見るのはかったるいですよね。
『あらびき団』は、『レッドカーペット』と違う守備範囲で芸人を取り上げていて、面白いと思います。この2つの番組はお互いを補完し合っているのではないでしょうか。
>シャツさん
ありがとうございます。テレビと芸人があんなに熱く戦っている番組は珍しい。だから目が離せないのです。
CommentData » Posted by くーにー at 08/06/07
確かに芸人の層が厚くなり、技術的にも底上げされていて、こんな短い時間だけじゃもったいないと思えるくらいの芸人が、どんどん出てきて闘ってると言えますね。
レッドカーペットのゲストは「品定め」していないけれど、「薄っぺらい賞賛」が寒いですね。私も録画&スキップ派です。スザンヌあたりは、コメントでも笑いを取ってて好感持てます。
東京にいるとライブにも行けるので、テレビと楽しみかたを使い分けて補完できるから幸せです。