さくまあきらは日本のウォルト・ディズニーである
Posted at 10/01/25 PermaLink»
ウォルト・ディズニーは、よく知られた童話や物語を題材にしてアニメを作ってヒットさせた。そのおかげで今では、人々が童話のキャラを頭に思い浮かべるとき、ディズニーアニメのキャラの姿で出てくる。原作が本当はどういう話だったか、誰が書いていたか、なんて誰も気にしない。
ディズニーランドが楽しいのは、個々のアニメや童話の世界観が、ディズニーのイメージでゆるやかにつながって同じ世界に調和している心地よさにあると思う。で、同じことを日本でやった人はいないのかと考えてみて、頭に浮かんだのが、さくまあきらだった。
さくまあきらがゲーム作家としてのデビュー作「桃太郎伝説」で作り上げたのは、まさに日本版ディズニーランドだった。桃太郎が主人公で、金太郎、浦島太郎、かぐや姫など、おとぎ話のキャラが同じ世界にいる。土居孝幸のキャラデザインでイメージを統一した。
鉄道すごろくゲーム「桃鉄」の思わぬ大ヒットとロングセラー化によって、さくまが「桃伝」でやっていたことの革新性は忘れられているような気がする。さくまあきらは日本のウォルト・ディズニー、というか、それになりそこねた人だったのかもしれない。
……というようなことを、『創造の狂気』という本を読んでいてふと思いました。