すばらしきただの娯楽映画『矢島美容室 THE MOVIE』
Posted at 10/05/01 PermaLink»
映画『矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ』を見てきました。予想以上に楽しい映画でした。最近の邦画には珍しいド直球の娯楽映画です。私が思う「娯楽映画」の定義とは……。
・余分なテーマがない、教訓がない
・笑いあり涙あり
・わかりやすい
・受け手の世代や趣味嗜好に関係なく楽しめる
映像のクオリティとか、CG技術とか、イケメンや美女が出ているかとか、深いテーマがあるか、なんてのは全部どうでもいい。見終わった後に「あー、楽しかった」と思って映画館を出られるかどうか。それだけが娯楽映画の条件です。
その点で、この作品は、ただそれだけを見事に満たしていたと思う。演技が稚拙とかストーリーが単調とか主役3人の女装は見ていられないとか、悪く言おうと思えば小さいつっこみどころはたくさんあるけれど、娯楽映画にそんなことを言ってもしょうがない。『男はつらいよ』を指して「ワンパターン」と言っても意味がない、というのと同じ。
客層は幅広く、親子連れ、若者、とんねるずファンとおぼしき20~40代女性、など。私の近くに座っていた男子小学生も、最後まで飽きずに楽しく見ていました。とんねるず好きじゃなくても楽しめるけど、ファンだったらより深く楽しめる、という部分もあり。
映画『しんぼる』が、松本人志と映画の根本的な相性の悪さを見せつけたものだとすれば、この映画は、とんねるずと映画の相性の良さを見せつけた、という感じです。迷わずエンターテイメントの王道を突き進むとんねるず班の底力を改めて思い知らされました。
インターネット上ではきっと、こういう映画は偏見を持って初めから見ないで無視する、みたいなスタンスが格好いいっていうことになってるんでしょう。でも、本当にそれでいいの? もっと素直に、単純に楽しいかどうかという価値観を大事にした方がいいんじゃないでしょうか。
少なくとも、見た人の間での満足度は高い映画だと思います。映画として見たら、決して飛び抜けた名作ではないかもしれない。でも、これはすばらしき「ただの娯楽映画」なのです。
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